調査会社に頼まなくてもリサーチは自分でできる
私たちは日頃から調べごとが必要な環境にいます。
その一つ一つを調査会社に頼んでいたら、どんな会社でも破綻してしまうでしょう。
コツさえ掴んでしまえば、調べたいことを調べることはさほど難しくありません。
一次データと二次データをよく理解し、確かなリサーチスキルを身につけましょう。
一次データとは
一次データとは、調査者自身が、その調査目的のために固有の方法で採取したデータです。典型的には、アンケートやインタビュー、実験などが該当します。現場へ出て観察することも、一次データに分類されます。
一次データのメリットには、欲しいデータを欲しい形で入手できることです。また、個々の対象について、より詳細かつ多面的な調査が容易であることもメリットです。
一方、デメリットとしては、収集にコストや時間がかかることが挙げられます。また、幅広い対象のデータを収集しにくいということもあります。
二次データとは
二次データは一次データと対照的と覚えると簡単です。
調査目的のために固有の方法で採取したものではないデータです。典型的には、官公庁による統計、研究機関レポートなどが該当します。また、営業実績や業務データのような自社データも二次データに分類されます。
二次データのメリットには、収集のためのコストや時間が節約できることです。昨今では、インターネットの発展によりデータの検索が以前より格段に容易になっています。
一方、デメリットとしては、必ずしも調査者の知りたい形でデータが揃っているわけではないということが挙げられます。
リサーチ時のマスト
リサーチを始める前には、まず次の4点を押さえましょう。
1.何をリサーチするのか
2.何をリサーチの解決とするのか
3.いつまでにリサーチするのか
4.どの程度のコストを許容するのか
コストと時間をかけずにリサーチするためには、調べる範囲を広げすぎず、どこまで掘り下げるかを最初に決める必要があります。
サーチとリサーチを履き違えるな
サーチとリサーチとは明確な違いがあります。
この2つを混合して考えてしまうと、会社とあなたの考えにズレが出てきてしまうでしょう。
サーチとは
単純に調べるだけで、明確な答えがあることがほとんどです。
例えば、住所をサーチ・東京の人口をサーチ・売上をサーチなどです。
リサーチとは
調べるというより、まとめです。あらゆるデータを持ち出し一つにまとめあげる作業になります。
例えば、競合をリサーチ・市場をリサーチ・他社営業マニュアルをリサーチなどです。
この場合、競合の何を調べればいいの?となると思いますが、それは自分のできる範囲の全てです。
競合の売上・戦略・規模など、これは押さえておくべきだと思うもの全てをまとめあげる必要があります。
一番やってはいけないことは、URLやページのスクショを送るだけ。これは最悪です。あなたでなくても誰でもできるからです。ここにお金を払おうとはどこの企業も思いませんね。
サーチもリサーチも、会社に取ってなくてはならないマスト業務です。
ここで他社とレベルの差をつけることで、他社よりも一歩前を独走することができます。
調べることの重要性を理解し、日々スキルアップを目指しましょう。